【解決】くるくるチャイムができない？年齢別の理由と「できる！」を引き出す遊び方

大切なお子さまのために選んだおもちゃで、期待通りに遊んでくれないと、親としては心配になったり、少しがっかりしたりしますよね。
そのお気持ち、僕も2人の男の子の父親なのでよくわかります。

この記事では、多くの子どもたちに人気の「くるくるチャイム」で、お子さまがうまく遊べない理由や、月齢に合わせた遊びのサポート方法、そして発達に関する疑問について、具体的な情報をお伝えします。

この記事を読めば、以下のポイントがわかります。

これらの情報を知ることで、お子さまが「くるくるチャイム」で遊ばないことへの不安が軽くなり、お子さまのペースに合わせた関わり方が見えてくるはずです。
もしかしたら、お子さまは今、別のおもちゃに夢中なのかもしれません。
色々なおもちゃを試してみたいけれど、買って合わなかったら…と悩むこともありますよね。

そんな時は、おもちゃのサブスクリプションサービスで気軽に試してみるのもひとつの方法ですよ。

そもそも「くるくるチャイム」ってどんなおもちゃ？基本情報をチェック

「くるくるチャイム」がお子さまにどう働きかけるのか、まずは基本的な情報を確認しましょう。
製品への理解は、お子さまの遊びをサポートする第一歩です。

くもんの「くるくるチャイム」とは？

くもんの「くるくるチャイム」は、知育玩具で有名な株式会社くもん出版から発売されている、ボール落としのおもちゃです。
カラフルなボールを本体上部の穴に入れると、ボールがらせん状のコースをくるくる回転しながら落ちていき、最後に「チーン」という優しいチャイムの音とともに下から出てくる仕組みになっています。

このシンプルながらも楽しい仕掛けが、多くの子どもたちの興味を引きつけ、繰り返し遊びを促します。
「できるシリーズ」のひとつとして、子どもたちの「できた！」という達成感を大切に設計されているのが特徴といえるでしょう。

以下に主な特徴をまとめました。

このおもちゃは、単純な動作で明確な結果（ボールが出てくる、音が鳴る）が得られるため、子どもにとって理解しやすいのがポイントです。

対象年齢はいつから？何歳まで遊べるの？

「くるくるチャイム」のメーカーが推奨する対象年齢は、一般的に生後10ヶ月頃からとされています。
この時期は、お座りが安定し、手で物をつかんだり、離したりする動作が少しずつ上手になってくる頃です。

しかし、これはあくまで目安であり、お子さまの発達には個人差があります。
そのため、10ヶ月になったからといってすぐに完璧に遊べるわけではありませんし、逆に少し早くから興味を示すお子さまもいます。

実際にいつから遊び始めるか、そして何歳まで楽しめるかについては、以下のような傾向が見られます。

時期	遊び方の目安・傾向
生後7ヶ月～9ヶ月頃	ボール自体に興味を示したり、保護者が遊ぶ様子をじっと見つめたりする。偶然ボールを入れられることもある。
生後10ヶ月～1歳半頃	メーカー推奨時期。ボールをつかんで穴に入れる動作を繰り返し楽しむようになる。
1歳半～2歳頃	自分で考えてボールを入れたり、出てくるボールをキャッチしたりと、遊び方が発展する。
2歳以降	他の遊びへの興味が強くなる子もいるが、弟妹と一緒に遊んだり、時々思い出して遊んだりすることも。

このように、比較的長く遊べるおもちゃといえるでしょう。
お子さまの興味や発達に合わせて、焦らずに見守ることが大切です。

「くるくるチャイム」のねらいと期待される発達効果

「くるくるチャイム」は、ただ楽しいだけでなく、遊びを通して様々な発達を促すねらいが込められています。
保護者の方が期待する効果には、どのようなものがあるのでしょうか。

主に期待される発達効果は以下の通りです。

これらの効果は、お子さまが遊びに夢中になる中で自然と育まれていくものです。
知らず知らずのうちに、たくさんの「できる」が積み重なっているのですね。

「くるくるチャイム」で遊べない・できない7つの主な理由

期待して購入した「くるくるチャイム」でお子さまが遊んでくれないと、少し心配になりますよね。
しかし、それには様々な理由が考えられます。

発達段階とのミスマッチ

お子さまが「くるくるチャイム」で遊ばない最も一般的な理由のひとつは、現在の発達段階と、おもちゃで遊ぶために必要なスキルがまだ合致していないことです。
特に、推奨されている10ヶ月頃というのは、発達の個人差が大きい時期でもあります。

例えば、以下のような状況が考えられます。

焦らず、お子さまのペースに合わせて、遊びの準備が整うのを待つことも大切です。

興味・関心の不一致

単純に、お子さまの今の興味の対象が「くるくるチャイム」ではない、という可能性も十分に考えられます。
子どもは日々新しい発見をし、興味の対象もめまぐるしく変化するものです。

例えば、以下のようなケースが挙げられます。

子どもの好みは本当に様々です。
「くるくるチャイム」に興味を示さなくても、それはお子さまの個性のひとつと捉え、無理強いしないようにしましょう。

遊び方がわからない

大人にとっては一目瞭然の遊び方でも、お子さまにとっては「これは何だろう？どうやって遊ぶのだろう？」と未知のものである場合があります。
特に初めて見るおもちゃに対しては、どのように関わってよいかわからないことが多いのです。

具体的な状況としては、

どのように遊ぶのか、まずは大人が楽しそうにお手本を見せてあげることが、遊びへの第一歩となるでしょう。

おもちゃが物理的に壊れている

見落としがちですが、おもちゃ自体に何らかの物理的な問題があり、うまく遊べないケースも考えられます。
お子さまが「できない」のではなく、おもちゃが「させてくれない」のかもしれません。

確認すべきポイントは以下の通りです。

確認箇所	具体的な問題の例
ボールの通り道	途中でボールが詰まる、スムーズに転がらない
チャイム部分	音が鳴らない、または非常に小さい
本体の組み立て	パーツがしっかりはまっていない、ぐらついている
ボールの状態	破損している、変形している（他のものが混入している）
異物の混入	ボールの通り道に他の小さなおもちゃなどが挟まっている

特にボールが途中で詰まる場合は、お子さまも「あれ？」となり、遊ぶ意欲が削がれてしまう可能性があります。
一度、保護者の方がおもちゃの状態を確認してみることをオススメします。

音や動きが苦手など感覚的な特性

これは稀なケースですが、お子さまによっては「くるくるチャイム」の特定の音や動きに対して、感覚的に過敏な反応を示すことがあります。
全てのお子さまが同じように感覚刺激を受け入れるわけではありません。

考えられる例としては、

このような場合は、無理に慣れさせようとせず、お子さまの反応をよく観察し、不快感を与えないように配慮することが大切です。
もし他の場面でも同様の感覚的な過敏さが見られるようであれば、専門機関に相談することも考えてみましょう。

遊びに集中できない環境

お子さまが「くるくるチャイム」で遊ばない理由として、周囲の環境が影響している可能性も考えられます。
子どもがひとつの遊びにじっくりと取り組むためには、ある程度集中できる環境が必要です。

以下のような環境ではないか、一度見直してみましょう。

静かで、適度におもちゃが整理された環境を整えてあげることで、お子さまの集中力は高まりやすくなります。

体調や気分の問題

大人でも、なんとなく気分が乗らない日や体調が優れない日があるように、子どもにもそういった日があります。
「くるくるチャイム」で遊ばないのが、たまたまその時の体調や気分によるものかもしれません。

例えば、

このような場合は、無理に遊ばせようとせず、お子さまの心身の状態を優先してあげましょう。
少し時間を置いて、また機嫌のよい時に誘ってみると、あっさり遊び始めることもよくあります。

「くるくるチャイム」で遊べるようになるための月齢別・お悩み別サポート方法

お子さまが「くるくるチャイム」で遊んでくれない理由が見えてきたら、次はいよいよ「できる！」を引き出すための具体的なサポート方法です。
月齢やお悩みに合わせた関わり方のヒントをご紹介します。

焦らず子どものペースを尊重することが重要

まず大前提として、最も大切なのは「焦らないこと」そして「お子さまのペースを尊重すること」です。
大人が「遊ばせたい」「できるようになってほしい」と強く思いすぎると、それがプレッシャーとなり、かえってお子さまがおもちゃから遠ざかってしまうこともあります。

お子さまが自分から興味を持ち、自発的に遊び始めるまで、じっくりと待つ姿勢も時には必要です。
その間に、保護者の方が楽しそうに遊んでいる姿を見せたり、おもちゃをさりげなく手の届くところに置いておいたりするのもよいでしょう。

大切なのは、お子さまが「やらされている」と感じるのではなく、「なんだか面白そう」「自分もやってみたい」と思えるような、ポジティブな環境を作ることです。

大人がお手本！楽しい雰囲気で誘ってみよう

子どもは、大好きな大人の真似をすることが大好きです。
保護者の方が「くるくるチャイム」を心から楽しんでいる姿を見せることが、お子さまの興味を引く一番の近道といえるでしょう。

具体的な誘い方のポイントは以下の通りです。

楽しい雰囲気の中で、遊びへのハードルを下げてあげることが大切です。

スモールステップで「できた！」を積み重ねる

いきなり完璧に遊べることを目指すのではなく、小さな「できた！」を少しずつ積み重ねていくことが、お子さまの自信と意欲に繋がります。
これを「スモールステップ」の原理といいます。

「くるくるチャイム」で遊ぶ動作を分解し、簡単なところから挑戦させてみましょう。

ステップ	具体的な関わり方・目標
1	ボールに触れる、握る、投げるなど、まずはボール自体に親しむ。
2	保護者がボールを穴のすぐそばに置き、お子さまが少し押すだけで入るようにする。
3	ボールを穴の上に乗せてあげて、お子さまが指で「トントン」と押して入れる。
4	お子さま自身がボールを持ち、保護者が手を添えて一緒に穴に入れる。
5	お子さまが一人でボールを穴に入れようと挑戦するのを見守り、入ったらたくさん褒める。
6	複数のボールを連続して入れられるようになる。

ひとつひとつのステップをクリアするたびに、「すごいね！」「できたね！」と具体的に褒めてあげましょう。
その小さな成功体験が、次への挑戦意欲を育みます。

子どもの意欲を引き出す声かけの具体例

お子さまの遊びをサポートする上で、保護者の声かけは非常に重要です。
どのような言葉がお子さまの意欲を引き出し、遊びを豊かにするのでしょうか。

効果的な声かけのポイントは、指示や命令ではなく、共感や発見を促す言葉を選ぶことです。
以下に具体例を挙げます。

これらの声かけを通して、お子さまは「見てくれている」「応援してくれている」と感じ、安心して遊びに取り組むことができます。

【月齢別】遊びを促す関わり方のポイント

お子さまの発達段階に合わせて関わり方を変えることで、よりスムーズに遊びへ導くことができます。
ここでは月齢別のポイントをご紹介します。

これらのポイントはあくまで目安です。
お子さま一人ひとりの個性や発達のペースに合わせて、柔軟に関わってあげてくださいね。
もし、お子さまがどんなおもちゃに興味を示すか色々試してみたい、あるいは、様々なおもちゃで関わり方のバリエーションを増やしたいとお考えなら、定額制で色々なおもちゃをレンタルできるサービスも便利です。
例えば、おもちゃのサブスク「ChaChaCha」なら、専門家が選んだ知育玩具が定期的に届くので、購入する前のお試しにもぴったりですよ。

「くるくるチャイムできない」と発達障害の関連は？専門家の見解と相談の目安

「くるくるチャイムで遊べないのは、もしかして発達に何か問題があるの…？」と心配になる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、発達障害との関連や、専門家への相談の目安について解説します。

「遊べない＝発達障害」ではない！知っておきたい子どもの発達の多様性

まず最も大切なことは、「特定のおもちゃで遊ばない」ということだけで、発達障害の診断がつくことは絶対にないということです。
子どもの発達は非常に個人差が大きく、興味の対象や得意なことも一人ひとり異なります。

「くるくるチャイム」で遊ばない理由は、これまで述べてきたように、発達段階、興味、環境など様々な要因が考えられます。
月齢が低い場合は、まだそのおもちゃで遊ぶためのスキルが十分に育っていないだけかもしれませんし、たまたまその子の好みではなかったということも十分にあり得ます。

くるくるチャイムと自閉症スペクトラム（ASD）の噂について

インターネット上などで、「くるくるチャイムは自閉症の子が好む」「自閉症の検査に使われる」といった情報を見かけることがあるかもしれません。
これにはいくつかの背景が考えられます。

しかし、重要なのは以下の2点です。

おもちゃの好みと発達障害の診断は、全く別の問題として捉える必要があります。

療育では「くるくるチャイム」をどう使う？

療育の専門家は、「くるくるチャイム」をどのような視点で捉え、子どもたちの発達支援に活用しているのでしょうか。
家庭での遊び方のヒントにも繋がるかもしれません。

療育現場での主な活用例は以下の通りです。

活用目的	具体的な使い方・ねらい
注目・集中力の向上	ボールが落ちる動きやチャイムの音に注目させ、持続的に課題に取り組む力を養う。
手先の協応運動・操作性の向上	ボールをつかむ、穴に入れる、といった動作を通して、目と手の連携や指先のコントロールを促す。
原因と結果の理解	「ボールを入れると音が出る」という単純な因果関係を繰り返し体験することで、認知的な理解を深める。
コミュニケーションのきっかけ	「ボールをどうぞ」「入ったね」など、おもちゃを介して言葉のやり取りや、順番を守るなどの簡単な社会的ルールを学ぶきっかけにする。
達成感・自己肯定感の醸成	「できた！」という成功体験を積み重ねることで、自信を持たせ、新しいことへの挑戦意欲を引き出す。

このように、療育の現場では、子どもの発達段階や課題に合わせて、様々なくふうをしながら「くるくるチャイム」が活用されています。
家庭でも、これらの視点を参考に、お子さまの「できた！」を応援してあげるとよいでしょう。

まとめ

「くるくるチャイム」でお子さまが遊ばない、うまくできないという悩みは、多くの保護者の方が一度は経験するかもしれません。
しかし、その理由は様々であり、必ずしも発達の遅れや問題を示すものではありません。

大切なのは、焦らず、お子さま一人ひとりのペースや個性を尊重し、発達段階に合わせた関わり方をすることです。
この記事でご紹介したように、大人が楽しそうにお手本を見せたり、スモールステップで達成感を積み重ねたり、温かい声かけをしたりすることで、お子さまの「やってみたい！」という気持ちを引き出すことができるはずです。

そして何よりも、親子で一緒に「楽しいね！」と笑い合える時間が、お子さまにとって最高の「知育」であり、心の栄養となります。
「くるくるチャイム」が、その素敵な時間を作るきっかけのひとつになれば嬉しいです。

お子さまに合うおもちゃを見つけるのは、時に根気がいるものです。
色々試して、お子さまの「これだ！」という笑顔に出会えると嬉しいですよね。
もし、たくさんの選択肢の中からお子さまの興味を引き出すおもちゃを探したいなら、おもちゃのサブスクリプションサービス、例えば「ChaChaCha」などを活用して、様々な知育玩具に触れる機会を作ってみるのもよいかもしれません。